「まぐれ」 ナシーム・ニコラス・タレブ

ナシーム・ニコラス・タレブの「まぐれ」を紹介します。


一言で言うと、衝撃的でした。

勝ち続けている投資家でさえ、まぐれの可能性が高いと言っています。

詳しくは読まないと分かりませんが、たまたま相場の波に乗って勝ち続けても、ブラックスワン(黒い白鳥、滅多に起きないが起きると大変なことになること)が起きると一気に吹き飛んでしまう。


だから著者は何をしなさいとは書いていませんが、私は例えば損切りをしなさいとかディフェンシブに投資をしなさいという風に感じました。

特にレバレッジを効かせた取引は、損切りを入れておいたほうがいいのかなと感じました。


また過去の出来事は未来の役に立たない、ということも言っています。

暗にジェレミーシーゲル教授を批判しているような記述も見受けられましたが、私はそういうこともあり得るのかなと感じました。

確かに過去200年間、株は最強の資産でした。

しかし過去2000年間だったらどうなるのか。

たまたま200年間強かっただけかもしれない。

それに資本主義というのは成長というものが必要ですが、最近は低成長が続いています。

資本主義の根幹を揺るがす問題で、低成長が続き、株価も長い間低迷するかもしれない。

それは誰にも分からなくて、それこそブラックスワンです。

ひょっとして起きたらとんでもない目にあう、タレブさん風にいうと、「吹き飛ぶ」。

とりあえず、「吹き飛ぶ」ほどのポジションはとらないでおこうとは思いました。


またこれを読んでProcter&Gambleの連続増配を疑ってきましたね。

確かに長い期間増配を続けていますが、それは将来を保証するものではありません。

競合他社がシェアを伸ばしたり、何か不正をやったりしてストップするかもしれません。


私は株はギャンブル要素があると思っているので、全財産をつぎ込んでいませんし、株の全資金を失っても奥さんにごめんなさいと言って、グーで殴られて許してもらえる範囲内です、多分。

またこれからも株価が上がり続けても、全財産を注ぎ込んでいたほうが良かったとも思わないです。

私はこれからも多分株価は上がるだろうから、全く持っていないのは駄目だけど、全部注ぎ込むのもどうかね?と考えています。

私は資産における株式の割合は最大で4割くらいがいいのではないかと思っています。


話が飛びましたが、「まぐれ」を一度読んでみて、頭の中をコペルニクス的転換を図ってみてはどうでしょうか。(ちなみにタレブさんはオプショントレーダーらしい。しかもオプションのロングのみ。どういうことかというと、ほとんど毎日少しづつ損を出し続ける取引方法だが、リーマンショックのような危機が起きると、少しづつの損なんて軽く取り返せるほどの莫大な利益が手に入る方法。だけどほとんどの人が毎日損を出し続けることに耐えるのが無理。ちなみにオプションはアメリカではかなりあるが、日本ではあまり発達していない。)