5月の雇用統計。利上げ、そしてFRBの出口戦略。


5月の雇用統計が発表されました。結果は表の通りです。発表を受けて米国株は最高値を更新しました。為替市場ではドル安で対応し、雇用統計後、ドル円はドル安円高が進み、一瞬で111.40から110.80まで下がりました。結局110.400で取引を終えています。(短期売買は怖い。)


予想は下回るが、悪くない。

雇用統計後のニュースを見ると、「FRBの6月の利上げ予定には影響を及ぼさないが、それ以降の利上げに影響を及ぼすかもしれない」という意見が多く見受けられます。実際の利上げ織り込み度も90%くらいの確率で利上げを織り込んでいるようです。


雇用者数は予想を下回っていますが、失業率4.3%はインパクトが大きい。2007年以来の低水準だそうです。リーマンショック前の水準ですね。ここまで失業率が下がると、雇用者数の伸びが予想に届かなくても、労働市場が逼迫しているのがわかりますから、雇用者数が低くてもある意味問題ない。「雇用者が伸びなかったのは、求職者が少なくなっているからだろう」という解釈も成り立つからです。


これからの利上げと出口戦略が気になる。

今回の雇用統計は米経済の見方を決定づける内容ではないと思います。気になるのは、利上げとFRBの出口戦略です。なぜなら私は利上げと出口戦略は株式市場に大きな影響を与えると思うからです。


投資家は利回りを求めるわけで、国債の利回りが高くなれば、国債を買いたくなる人が増えるのはよくわかる。利上げするごとに株から国債へと資金が流れるのは、ごく自然なことだと思います。リスクゼロで利回りが手に入るのなら、国債に流れる人も当然いるでしょう。そうなると当然株式にはマイナスの影響があります。


加えて、中央銀行がマネーを増やす行動は確実に資産価格の上昇を招いています。現在、株、債券、金が高値圏にあるのは、結局は中央銀行が世の中にお金を溢れさせているからでしょう。市場は高値の理由をつけますが、結局はそういう背景があるからで、お金の運用先を求めて資産にお金が向かい、資産価格が上がるというのが根本的な原因だと思います。


FRBの出口戦略は世の中のお金を減らすことですから、資産に向かっていたお金が逆流することになる。そうなれば、資産価格が減るのはこれも自然の流れだと思います。


予測に意味はないが、キャッシュは貯めておきたい。

二つの理由で株価が下がると危惧しているのですが、いつ下がるのかはわかりません。株価は半年先を見る、といいます。FRBの出口戦略が年後半だとすると、6月には先取りして株価は下がる、ということもいえるのかなと、、、。


まあ、こういう予測は意味がないのですが、いずれ来ると信じて今から無理をして投資のお金とは別にキャッシュポジションを作りたいと思います。一発逆転には逆張りしかないんです。