ゼネラルミルズの業績推移。アマゾン小売業参入の影響はあるのか、、、?

GISの業績推移
株価の低迷している保有銘柄、ゼネラルミルズ(GIS)の業績について考えました。GISは実は5月の始めに3Gキャピタルから買収されるのでは?という噂がたち、株価が一時的に急騰していたようです。(ちなみに買収のうわさは当日のうちに否定された。)で、衝撃的なアマゾンの小売業参入により、GISの株価は-2.94%と急落しました。


業績は横這い。

アマゾンの話はとりあえず置いておきます。過去の業績表を見ると、どこかで見たような状況の数値です。PGやKOと同じような感じです。売上や利益は横ばいだが、配当は増加、営業CFは安定的という構図です。この時点で売ることは選択肢に入りません。


詳しく見ると売上は減っています。これは後述しますが、米国内での売上の減少が大きい。営業利益はどう見るべきか?横這いでいいのかな?2015年は落ち込んでいますが、2016年は回復しています。配当金は安定の連続増配。これはポイント高いです。営業CFも横這いと言えます。


米国内での売上が落ち込む。

しかし業績の内容をみると、PGやKOとは違った問題が見えてきます。GISの売上高の60%は米国内で売上げています。他にはヨーロッパやアジア、中南米、オーストラリアの地域があります。が、やはり60%を占める主力の米国内での売り上げが、GISの業績を左右します。


その米国内での売上が2017年第三四半期は、前年に比べ7%減少しています。販売数量が-9%、価格ミックス(値上げ)で+2%です。主力の米国で販売数量が落ちている、これは実のところ、けっこう深刻な問題なのではないかと思います。


消費者の健康志向は逆風。

米国内での売上減少の理由として、しばしばニュースで目にするのは、「消費者の健康志向」というものです。GISが販売する加工食品よりも、生の野菜や惣菜を消費者が好むようになった、ということです。世界的に健康ブームですね。


まあマックの売り上げが回復したり、ラーメンが食べられたりと、米国民は何か健康を勘違いしている気もします。が、とにかく米国民の流れとしてGISが売っている商品は現在のところ、敬遠されている状況にあるようです。米国のスーパーでは加工食品の売り場を減らして、生の総菜コーナーを広げているというニュースも聞きました。こういう流れが続くずっと続くと厳しいかもしれません。


まだ価格決定権は残っている。

しかしGISはいいなあと思うのは、利益率は減っていないということです。利益率が減らなければなんとかなる、と私は思っています。利益率が減れば価格競争に巻き込まれているわけですが、まだここが強いということはGISには価格決定権があるということです。強い企業の証拠だと思います。


ちなみに2017年の第三四半期では、調整済の営業利益率で16.9%と前年より1%改善しています。理由は主にコスト削減ですが、商品の売価は下がったわけではないので、商品自体の利益率は下がっていません。


GISにもう一度風は吹くと思う。

私が考えるに、消費者の趣向や変化というのには対応できるんじゃないかと思います。今ある商品を売りつつ、例えば総菜屋さんに調味料を売るとか色々考えられます。GISは業界のリーダーなんだから資金はあるし力もある。米国の企業ならやるんじゃないかと思います。


さっきも書いたように、マクドナルドの売上が回復しています。朝食メニューが一日中食べられるという理由もその一つのようです。マックの朝食メニューは米国民の体にいいわけはないと思うのですが売れています。


消費者の健康志向というのも、どこかいい加減で、加工食品がたまたま敬遠されているだけかもしれません。日本の惣菜もそうですが、いつ作ったのかわからない酸化された食品が体にいいとは思えない。しかも惣菜の商品は脂分が多い気がします。インスタントラーメンやスナック菓子よりは体にいいと思いますが。見方一つじゃないでしょうか。


アマゾンの小売業参入の影響は?

で冒頭のアマゾンの小売業参入です。確かにウォルマートなどの小売業は、影響不可避と思われます。何時ものように利益度外視で勝負して来れば、他の小売業はどこまで対抗できるのか?しかし小売業界というのは、独占できるような業界じゃないので、小さなところも生き残る術があるような気がします。


しかし小売店に商品を置いている、食品企業にはどういう影響があるのでしょうか?アマゾンより価格を下げろと圧力があるとすれば利益を食われます。しかしアマゾンの参入により業界が活発化すれば、売上増につながる可能性があったりしないかなとも思います?


アマゾンが本やCDを売る市場でかなりシェアを伸ばし、本屋やCDショップは潰れました。しかし本やCDの売行きはアマゾンとは関係なく推移していると思います(日本の場合本の売り上げは減少傾向ですが、それはアマゾンとは無関係)。アマゾンの本読み放題サービスは、消費者の間口を広げているという見方もできると思います。


ですので、GISの将来の先行きについてまだ悲観することはないと思います。私は当分ホールドします。