映画「マネーショート」。

アメリカの象徴、自由の女神。今何を思うか、、、。

色々な見方ができる映画。


先日、映画「マネーショート」のDVDを借りてみました。サブプライムローンの時に大儲けした人たちの話です。この映画を見ると、とりあえずサブプライムローンのことが簡単にわかります。どういう商品なのか、どうして起こったのかなどもろもろです。なので面白いのと同時に勉強にもなりました。


で、この映画の見どころは、「サブプライム問題で大儲けしてやったぜ、どうだ参ったかバカヤロー」というところもあるのですが、一方で「勝つには勝ったが、結果的にどうにも釈然としないね。」という苦い場面も見どころだと思います。



ずさんな常識がまかり通る。


主人公は何人かいるのですが、その中の一人がサブプライムローンに問題があることを知って、確認のため現地調査に行くのですが、めちゃくちゃな家の販売がまかり通っている。英語の分からないヒスパニック系の人に売ったり、安定した収入のなさそうなストリッパーが家をローンで2件購入していたり。家を買った人は契約の中身なんか知らない。


でそういう悲惨な現状を目の当たりにした主人公の一人(とそれぞれの他の主人公もおかしなところに気づいて)はこれはマジであかんと、絶対にこのままじゃもたん!それに倫理的にどうなってんだ!と怒りながらも大きなショートポジション(CDS、下げに賭ける方)を取ります。



倫理的な問題を感じながらも、、、。


でそのショートポジションもすぐにはなかなか儲からないので焦りもあるのですが、最後には知っての通りどかんと来ることになる。


また、最後に先ほどの現地調査に行っていた主人公がなかなかショートポジションの決済に動こうとしない。大儲けしたかもしれないが、自分が儲けることは倫理的に間違っているんじゃないかと感じていたからです。もう一人のブラッドピット演じる登場人物も、若造に「俺たちが勝つということは、裏で多くの人が傷ついているということなんだ、浮かれるな!」というようなことを言って、一喝します。


そんなことを言いながら最終的には大儲けするのですが(するんかい!)、そういう胸の苦み的な部分が面白いというか、感じる部分ではありました。


そんな倫理的な問題を感じながらも、私が好きなったのは銀行員のジャレド・ベネットという人物で、最終的に大金が手に入ったとき、「倫理的な問題?ま、それはそれとして、これだけの大金は欲しいわけで。」という感じで懐に小切手をしまいます。いや~、正直この人物が一番現実に近いんじゃないかと思いました。いや、普通こういう行動をとりますよ。私なら大金を手にして、しれっと何事もなかったかのように普段の生活を送りますね。



馬鹿やっても生き残れる人たち。


誰が悪いのか?サブプライムローンを開発した人間か、保証した政府か、金利を低くしたFRBか、家を売った人間か、それとも常識的に家を買うお金を持っていないと分かるのに契約書にサインした人間か。全部でしょう。


まあ何でもいいんですが納得のいかないことは、結局一部の業界は守られるということです。銀行、それに日本でもエコカー減税というものがありましたが、それらの業界に全く関係のない身としては、「やっぱりそうなるのね」と思います。「大きすぎて潰せない」と言って憤りを感じる人もいますが、そんなことを言っている矢先に払っている税金は彼らの飯代に流れている。苦労して大学に行っている学生よりも、お金のない、子供を持つ若夫婦よりも優先度は高い。そんなもんです。