【ハワードマークス】サイクルがあることがやがて判明する.


投資で一番大切な20の教え

ハワードマークスの「投資で一番大切な20の教え」を読んでいます。非常にためになる本で常に手元においています。この本は人によっては難解に感じるかもしれません。しかし個人投資家にとって非常にためになる本だと思っていますので、分からなくても繰り返し読んでみるのもいいかもしれません。

ハワードマークスはリスクについてとても熱心に書いています。そのなかでタイトルのような言葉が出てきます。正確には、

・原則その1・・・ほとんどの物事にはサイクルがあることがやがて判明する
・原則その2・・・利益や損失を生み出す大きな機会は、周りの者が原則その1を忘れたときに生じることがある


という文章です(P.122)。この文章は今だからこそ、自分の頭に入れておきたい言葉だと思いました。



株高が永遠に続くことはない

私はリーマンショックで資産を半分に減らしたという経験はないです。ですので、実感として株式市場の大きな変動というのを体験したことはないです。為替は少なからずありますが、、、。

したがってハワードマークスのような境地に、経験的にはとても達することはできないのですが、過去の歴史、ITバブル、金融危機、日本の不動産バブルなどを見ると、ハワードマークスの言うように、株式市場にはサイクルがあるというのは信じられることだと思います。

今の米国株式市場は明らかに上昇しています。悪いことには反応せず良いことばかりに反応しています。若干の危険な兆候を感じます。

今のように株高な状況は、新たに株式市場に参加する人を呼び込みます。傍らで何もしないで儲けている人を見て、自分も儲けたくなる。株高が株高を招いている。そのサイクルは続くかもしれませんが、いつか逆流するものだと思います。

ハワードマークスによると、その逆流のプロセスは単純明快のようです。

少し長いので要約しますが、

  • 好景気時は金融機関が新たな融資先を開拓しようと、融資基準を引き下げる
  • それが行き過ぎて、本来なら貸し出さない人にまで貸し出す
  • 結果、貸し倒れが発生
  • 金融機関は融資を消極化させる
  • 企業が資本不足を感じ、債務不履行や倒産が起こる
  • 逆サイクルに拍車をかける
というプロセスです。どこかで聞いたような流れですが、日本のバブル崩壊やサブプライムローンはまさにこの流れでした。

言えることは景気を拡大させようとすること自体が、実のところ、逆のサイクルへの入り口へとなっているということです。



投資サイクルはなくならない

今の時代はリスクは無くなった、という声もあると思います。株高が続いていると株価が下落することなんてないとも思ってしまいます。おそらく株高の状況では景気が好調である場合が多いでしょうから。

しかし株高がずっと続くことはない。いついかなるときの株高も例外ではないのです。

でここで大事なのは、タイトルの言葉、原則その1とその2です。株価は下がることはないと思った時に株価は下がる。

おそらくいつまでも株高が続くと信じている人もいると思うし、そもそも株価が上がることしか知らない人もいると思います。それはもうどうしようもなく、誰にも止められないもので、投資は自己責任というしかない。

そういう世界なのはみんな知っていてやっているでしょうから、その結果を受け入れるしかないですが、私はそのサイクルを上手く使いたいと思います。原則その1だけでなく原則その2も忘れないようにしたいです。


いつまでサイクルが続くかは分からない

ただハワードマークスは、「サイクルの波がなくなることは決してない」(P.128
)と書いていますが、同時に「誰にもわからない」(P.141)こともあると書いています。それは、

  • 振り子が軌道のどこまで揺れ動くのか
  • 何が原因となって、振動が止まり、反転するのか
  • 反転がいつ起きるのか
  • 反転して、どこまで揺れ動くのか
ということです(P.141)。正直、ここが一番知りたいわけですが、そういう美味い話は当然あるはずはない。今がどの時点などわかるはずもないのですが、私はサイクルの存在はあると考えています。

株高のときは株価が下がることなんてないと考えてしまいますが、おそらくそうではない。そのことを忘れずにおきたいです。


バフェットも認めたハワードマークス

ハワードマークスの言葉には含蓄のある言葉が多いです。バフェットもバークシャーの株主総会でハワードマークスの本を配布したことがあるようです。ハワードマークスの名言はこの記事で紹介した言葉以外にもたくさんあります。

・【ハワードマークス】誰も欲しがらないものを買えばよい
・【ハワードマークス】最高の投資機会は、資産の保有者が投げ売りするときに訪れる
・【ハワードマークス】株価下落に対する準備・心構え